京丹後市の昭和の遺産 峯山海軍飛行場跡のページ。
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このページは、大宮中学校編 「郷土と太平洋戦争」 から転載しました。
【海軍93式陸上中間練習機】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
使用練習機について練習用の飛行機は主として霞ケ浦海軍航空隊から運ばれた「93式陸上中間練習機」が使用された。
この練習機は翼が2枚ある、木製プロペラ(2枚ペラ)をつけた簡単なものであり「赤トンボ」とよばれたが、海軍線習機の傑作といわれる程当時としては立派なものであった。 (93式陸上中間練習機 性能等一覧) 寸 度 全幅11m、 全長8.05m、 全高3.20m、 主翼面積27.7u 重 量 自重1000Kg、 正規1500Kg 発動機 天風11型1基、 公称300馬力 プロペラ 木製、 直径2.75m 燃料載量 325 リットル 性 能 最高速度 118ノット 上昇時間 13’−25’/3000m 31’−46’/5000m 実用上昇限度 5880m 航続力 360カイリ/75ノット/高度1000m 着 速 50.5ノット 翼面荷重 54.2Kg/u 馬力荷重 5.0Kg/馬力 この機体は木製布張りの2座練習機であったが、練習機の傑作と言われ、あらゆる飛行訓練が出来たという。戦争末期には作戦用の飛行機がなくなり、この練習機を使って爆弾を吊り下げて特攻機に使用される予定であったという。速度が遅く実用に耐えないので、夜間特攻機として訓練が実施されていたようである。 昭和54年 大宮中学校編 「郷土と太平洋戦争」 から転載 ご注意! 上記ページ内の記事、画像等は、「郷土と太平洋戦争」編集者に著作権が帰属しています。したがい、編集者および本サイトの管理者の許可無く、他サイトに転載、転送、リンクを禁止します。また印刷して第三者への無断配布も禁止します。
93式陸上中間練習機のグラフィックがありました。→ (−こちらをご覧くださいー) |
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以下の記事は下記のURLから
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初期型(前席) |
※ この図は93式中間練習機の初期型としたが、初期型と後期型の年代区分は判らない。 ※ 94式水偵には92式羅針儀 ※ 羅針儀2型?を正面中央に配置している。この羅針儀の存在自体は確認しているが、 はっきりとした形状は不明のままである。 ※ しかもこの羅針儀2型?は92式羅針儀の外側回転目盛と同様のものが取り付けられて いる。この目盛の無い羅針儀も確認している。 |
後期型(前席) |
後期型(後席) |
計 器 名 | 前期型 | 後 期 型 | 備 考 | |
前 席 | 前 席 | 後 席 | ||
羅針儀 | 2型? | 92式 | 92式 | または92式2型 |
定針儀 | なし | 1型 | 1型 | |
水平儀 | なし | 2型 | 2型 | |
旋回計 | 1型? | 2型 | 2型 | |
速度計 | 1号2型 1号3型 |
1号3型 | 1号3型 | |
高度計 | 3型 | 3型 | 3型 | |
昇降計 | 1型 | 2型 | 2型 | |
回転計 | 1号1型 | 1号1型 | 1号1型 | |
油温計 | 1号1型 | 1号1型 | 1号1型 | |
油圧計 | 1号1型 | 3型 | 3型 | |
燃料圧力計 | 2型 | |||
シリンダ温度計 | 型式なし | なし | なし | |
燃料計 | ○ | ○ | なし | |
前後傾斜計 | 1型?・2型 | 2型 | なし | |
参考資料 |
凡例 ○: 装備されているも型式等不明
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