平成19年9月7日 産経新聞の丹後版特集記事に紹介されました。
(このページは下版です)) ー記事イメージ画像を表示しますー
(−以下に新聞記事より原文のまま内容文を掲載しますー) |
(−9月6日(上)記事紹介に戻るー) |
タイトル 置き去りの戦跡 河辺飛行場の遺構(下) |
「生き証人がいるうちに」
市民から保存を求める声
HP掲載
京丹後市大宮町の織物業、○○○○さんは平成16年、自身の仕事や趣味などを紹介するホームページ(HP)《 http://www.geocities.jp/yyorikob/index.html 》を作った。
やがて、自転車で府立峰山高校に通学していたころ、野原の真ん中にたたずむ弾薬庫が気になっていたことを思い出し、HPで取り上げることにした。
自身で撮影した戦跡の写真や取材リポートのほか、当時の資料を掲載し、保存の必要性を切々と訴えている。
「ショッピングセンターには、連日多くの人が訪れているが、その付近にある歴史的建造物といえる峰山航空隊の遺構には気づいていない。駐車場は滑走路の北端であり、約60年前に10代の純粋な若者が死に物狂いで飛行機の発着訓練をしていた。生き証人がいるうちに、現在とあまりにも違う社会環境の中で格闘された先輩達の生きざまを知り、平和と未来について考える場を整備することは必要ではないでしょうか」
戦跡の保存を訴えるホームページ
(ー平成19年9月7日産経新聞丹後版よりー) |
市の対応
市教委文化財保護課によると、市が保存するためには市指定文化財として登録する必要があるという。
所有者の同意を得て寄付してもらうか、市が買い上げた後、市文化財保護審議会に諮問する手続きを踏まなければならない。
同課は
「戦跡を保護しようとする動きは最近のもので、市内の調査は行っていなかった。しかし市内にめぼしい戦跡はほかになく、保存は必要だと思う」
としながらも、
「多くの市民の認知が必要だし、買い上げには予算も伴う」
と説明。現時点では保存の実現性は極めて低いようだ。
平和行政
京丹後市が主催する先の大戦を振り返るイベントは、毎年11月上旬に行う戦没者追悼式ぐらいだ。
全国戦没者追悼式が東京で行われ、靖国神社に参拝者があふれ返るいわゆる終戦記念日、8月15日を外している理由は、
「10月に行われる府のやり方にならったわけでもなく、特にない」(市生活福祉課)
という。
なんのポリシーもなくいたって型通りに行われる式は、参加する遺族の気持ちに応え、真の平和教育の場たりえているのだろうか。
市民に平和な未来を願うよう促すならば、○○さんが願うように、戦争の記憶を目で見、手で触れることができるこれらの戦跡を失わず、広く市民に知ってもらう必要があるのではないだろうか。
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産経新聞 安岡記者さま、取材の上、特集記事を掲載していただき、ありがとうございました。
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峯山海軍飛行場の残存建築物は京丹後市の歴史建造物 保存運動を! |